「世界知的所有権の日」記念上映会を開催しました 2019年4月26日

日本国際映画著作権協会（JIMCA）は、4月26日の「世界知的所有権の日」記念イベントとして、米国大使館の後援、ワーナー・ブラザース映画の協力を得て、『シャザム!』（4月19日（金）より全国ロードショー）の記念上映会を開催しました。
一般公募の皆様や知的所有権を学ぶ学生たちをご招待し、映画上映前のイベントとして、米国大使館、ワーナー・ブラザース映画からの代表者のスピーチを頂き、多くの人達に知的財産権の大切さを感じて頂きました。

上映前のスピーチとして、在日米国大使館　経済・科学部　経済・科学担当　ニコラス・ヒル公使は、『世界知的所有権の日は、知的財産が音楽、マンガ、映画、テクノロジー等がどのように我々の生活に貢献するかを世界中の人々が認識するための機会を提供しています。是非、知的財産の保護がこのような機会を享受できるようにする上で果たす役割を認識してください。知的財産法は、監督、脚本家、俳優、舞台裏の多くの芸術家や技術者などが生計を立てることを可能にします。
知的財産法により、映画制作者はプロジェクトの制作に必要な資金を集める事が可能になるのです。　知的財産法は、貴重な著作物を許可なく他人が使用することを禁じ、最先端の技術機器を製造・使用する技術を推進しています。私たちが映画を創造し、楽しむための後押ししているのです。
日米両国はイノベーションと創造性の価値を認識しており、長年にわたって知的財産権の推進と保護のために協力してきました。
強力な知的財産法、ガイドラインを制定し施行することにで、クリエイターは自分たちの時間、エネルギー、創意工夫を駆使して、私たちの生活を豊かにする新しい技術と創造的表現を創り出しています。世界知的所有権の日を機会に、皆様が人間の進歩を推進する新しいアイデア、創造的な貢献を祝福し、それらについて考えて頂いた事にお礼を述べさせて下さい。あなたも世界の芸術家や発明家を奨励することに貢献出来るのです。』と満員の聴衆に語りかけました。

また、今回の記念上映会に最新の話題作を提供していただきましたワーナー・ブラザース映画 上席執行役員 山田邦雄氏が登壇し、『シャザム!は、4月5日に全米で公開され、ちょうど1週間前の4月19日に日本でも公開となりお陰様で大ヒットしております。ご存知だと思いますが「シャザム!」はDCコミックス原作の作品です。DCコミックスの歴史は長く、1934年に設立され、皆様もご存じの有名なキャラクターがたくさん居ます。
特に有名なのは、“スーパーマン”　そして　“バットマン”　です。　また女性ヒーロー映画として、世界中で旋風を巻き起こしたことで記憶に新しい　“ワンダーウーマン”、そして最近公開された「アクアマン」も人気があります。そして今からご覧いただく「シャザム!」もDCコミックスを代表するキャラクターの1人です。本作「シャザム!」ですが見た目は大人だが中身は子どもという異色のヒーローの活躍を、独特のユーモアを交えて描かれております。』と語り大ヒット映画「シャザム!」を紹介しました。
続いて山田氏は、『一つ本作を観終わった時に感じていただきたいのは、映画を始めとする、アニメ、音楽、ファッション、デザイン、文学、芸術などのクリエイティブな仕事をしている方がいるからこそ「シャザム!」の様な素晴らしい映画コンテンツが成り立っているという事です。本日映画を観て湧き出た興奮を、是非お友達や家族に伝えてあげてください。
特に“絶対映画館で観るべき作品だよ”という口コミ拡散をお願いいたします。監督を含め作品に関わったすべての人が喜んでくれるのは、海賊版や違法動画とかではなく、きちんとした形で一人でも多くの方に映画を観てもらうことだと思っております。上映時間は２時間１２分です。それでは映画をお楽しみください。』とエールを送りました。

2000年に世界知的所有権機関（WIPO）によって制定された「世界知的所有権の日」は今年で17年目を迎えました。 JIMCAでは知的財産保護の大切さについて多くの人に知っていただく機会としまして、今後も上映会を継続していく予定です。

「世界知的所有権の日」
世界知的所有権機関（WIPO）によって知的財産が日常生活で果たす役割についての理解を深め、 発明者や芸術家の社会の発展への貢献を記念するために、2000年に制定した記念日です。 世界中で知的財産権の重要性を啓発する行事が開催されています。