2020年ニュース 一覧
- 2020年11月06日 世界で活躍する視覚効果・プロデューサー トーマス・M・ホートン氏を講師に、MPA/DHU/TIFFCOM「マスターセミナー&ピッチング・コンテスト2020」をオンライン開催
- 2020年11月04日 第33回東京国際映画祭 共催企画 MPAセミナーを開催しました。
- 2020年10月01日 海賊版や偽ブランド品などの不正商品撲滅を訴えるキャンペーンを実施します
- 2020年10月01日 第33 回東京国際映画祭 共催企画 MPA セミナー 参加受付開始
- 2020年9月25日 第33 回東京国際映画祭 共催企画 MPA セミナー 開催のお知らせ
- 2020年8月27日 「マスタークラス・セミナー&ピッチング・コンテスト2020」のオンライン開催、登壇者が決定
- 2020年6月29日 トンネルの終わりにライト-7月3日(金)に東南アジアのベスト・プラクティス、プロダクション・ウェビナーが開催されます!
- 2020年6月19日 一般社団法人 コンテンツ海外流通促進機構(CODA)人気作家たちによる「STOP!海賊版」漫画と動画を公開
- 2020年5月22日 Netflix、映画・テレビドラマ制作従事者を支援する救済基金を発表 特定非営利活動法人映像産業振興機構 (VIPO)が事務局運営する同基金設立にあたり、Netflix支援基金から約1億円を拠出
- 2020年4月06日 4月26日は世界知的所有権の日 World Intellectual Property Day
- 2020年2月10日 (English) AUSTRALIAN SCREEN SECTOR GENERATED USD 15.1 BILLION (AUD$22.5 BILLION) IN 2017-18
- 2020年1月13日 モーション・ピクチャー・アソシエーション(MPA)のアジア太平洋地域 プレジデント兼マネージング・ディレクターにブリンダ・ルイ氏が就任
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第33回東京国際映画祭 共催企画 MPAセミナーを開催しました。 2020年11月04日
MPA/JIMCAでは11月4日 (水)に六本木ヒルズ森タワー49階 アカデミーヒルズ49にて東京国際映画祭共催企画「MPAセミナー」を開催いたしました。 本年は、Webセミナーの形も採用し、インターネット経由にても多数の皆様にご参加頂きました。
セミナーでは「海賊版サイト・ブロッキングの憲法適合性」をテーマに熊本大学 法学部 大日方信春教授とドイツの弁護士でフンボルト大学ベルリン 名誉教授 ヤン・ノードマン博士にご講演を頂きました。セミナーの模様は東京国際映画祭公式YouTubeチャンネルでアーカイブスもご視聴いただけます。
セミナーは、モーションピクチャー・アソシエーション 会長のチャーリー・リブキンのメッセージで幕を開けました。リブキン会長は「違法なオンライン上の著作権侵害行為により日本のコンテンツ産業が受けている損害は多大なものと考えられ、業界から正当な繁栄と成長の機会を奪っています。それはまた、あなたの経済に前例のない脅威をもたらし、現在も増加しています。 日本のクリエイターには、業界を成長させ、質の高い映画やテレビ番組をより多くの世界中の視聴者に配信し届ける機会があるあります。横行するオンライン上の著作権侵害を根絶しなければなりません。」とあいさつをしました。
また、主催者として、安藤 裕康 東京国際映画祭チェアマンがスピーチし、ご来賓として 甘利 明 衆議院議員、自民党 税制調査会長、田中 茂明 内閣府知的財産戦略推進事務局長、スティーヴ・ラング 在日米国大使館 経済・科学担当公使 そして、伊藤 信太郎 衆議院議員ご挨拶を賜りました。
熊本大学法学部の大日方信春教授は、基調講演「海賊版サイト・ブロッキングの憲法適合性」に於いて「伝統的に、日本では違法サイトのブロッッキングを海賊版サイトの利用者の通信の秘密を侵害する可能性があると懐疑的に整理していました。 しかし、日本国憲法や法律では、権利所有者が自身の権利を守ることを可能にするような法律の制定を立法者に禁じてはいません。 ISPは、インターネット上の公序を守る立場にあり、利用者のインターネット上での法的な利益を侵害しない形で、海賊版サイトへのアクセスを不可能にする技術的な手段を機械的に実施する最適な地位にあります。」と解説しました。
ドイツからインターネット経由で参加したヤン・ノードマン弁護士(ドイツ), 著作権及びメディア専門認定弁護士, 業界知的財産権専門認定弁護士、ノードマン法律事務所 パートナー、フンボルト大学ベルリン名誉教授は、基調講演「サイト・ブロッキングの合憲性と適法性 EU諸国とドイツを例に」に於いて、「EU憲章、ドイツ憲法、判例法はすべて、パイレーツ・ベイのような海賊版企業によって引き起こされる不公正なオンライン侵害と戦うためサイト・ブロッキングの合憲性を支持しています。優れたコンテンツを製作し配給、配信のするコピライトホルダーは、世界に何ら貢献せず、インターネットのスラム街に巣くう海賊版サイトと戦う必要はありません。製作者の利益を保護するサイト・ブロッッキング法制は、プライバシーや表現の自由など他の基本的な権利と適切にバランスをとることが可能であり、そこに大きな対立はありません。」と解説しました。
2つの重要な基調講演の後、TMI総合法律事務所 遠山友寛 弁護士がモデレーターを務め 大日方教授とノードマン博士とで「コンテンツ保護とサイト・ブロッッキングの憲法適合性」をテーマにディスカッションを実施されました。
本日のMPAセミナーでは、国会議員、政策立案者、学術関係者の皆様にお集まりいただき、インターネットにおける日本の法の支配について深く掘り下げ、クリエイターは現在の法制度以上の保護を受ける必要があるという考えを共有しました。
具体的には、日本政府はリンクの提供することで著作権侵害を助長するサイトを非合法化する法律を制定するすばらしい前進を達成されました。 今後、さらに最も悪質なサイトへのアクセスを無効にすることを目的としたノーフォルトベースの差し止めによる救済を通じて、不公正で違法な著作権侵害の表現を削減することを検討することが期待されます。 著名な憲法学者とドイツの知的財産を専門とする弁護士が、インターネット環境の公序と著作物のクリエイターの法の支配についてISPが重要な責任を負い、最適な位置にある説明しました。
このような措置が合憲に焦点を当てた充実した議論が行われ、はっきりと「合憲である」という結論に終わりました」
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アーカイブス配信(日本語音声)視聴はここをクリックしてください。
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講演資料のダウンロードは 下記リンクをクリックしてください。
・大日方教授 「海賊版サイト・ブロッキングの憲法適合性 」/ Professor Obinata Cnstitutionality of Blocking Pirate Sites
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・ノードマン博士 「サイト・ブロッキングの合憲性と適法性 EU諸国とドイツを例に」/ Prof. Dr. Jan Bernd Nordemann, LL.M. The Constitutionality and Legality of Piracy Website Blocking in the EU and Germany
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