日本国際映画著作権協会-JAPAN AND INTERNATIONAL MOTION PICTURE COPYRIGHT ASSOCIATION,INC.-

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「世界知的財産の日」記念上映会を開催しました 2022年4月26日

日本国際映画著作権協会(JIMCA)は、4月26日の「世界知的財産の日」記念イベントとして、米国大使館の後援、WIPO日本事務所とウォルト・ディズニー・ジャパンの協力を得て、映画「ウエスト・サイド・ストーリー」(日本公開2022年2月11日(金・祝))の記念上映会を開催しました。

例年は、広く一般の方々をご招待しておりますが、本年に関しましては、知財関係の皆様や知財を学ぶ学生たち等をご招待させて頂きました。
映画上映前のイベントとして、米国大使館よりレイモンド・F・グリーン主席公使、WIPO日本事務所 澤井智毅 所長、ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社:ウエスト・サイド・ストーリー 配給元より 目黒 敦 様のスピーチを頂き、多くの人達に知的財産権の大切さを感じて頂きました。

モーション・ピクチャー・アソシエーション(MPA) チャーリー・リプキン会長のVIDEOメッセージも披露させて頂きました。

上映前のスピーチとして、在日米国大使館 レイモンド・F・グリーン主席公使は、「世界知的財産の日は、毎年、世界中の人々と、知的財産が私たちの生活をより快適で楽しいものにしていることについて考える機会を提供します。 知的財産の保護が、私たちにこの映画を楽しむ機会を提供し、それが人々にどのような経済的機会を生み出しているのか考えてみたいと思います。映画製作の各段階において、著作権、特許、商標権の保護は、映画配給、ストリーミング、フィギュアの販売、さらには皆さんが食べるポップコーンなどを通じて、雇用を提供し、中小企業に経済機会の連鎖を生み出すという、ポジティブで強力な波及効果を持っているのです。  映画産業のような産業は、私たちの強力な知的財産法の確立に依存しており、その労働力は、海賊版対策や侵害ガイドラインなど、その施行に依存しています。
米国と日本は長年にわたり、革新と創造性の価値を認識し知的財産権の推進と保護に協力してきました。

自分たちのアイデアが盗まれることはなく、創造物や仕事に対して公正な補償が受けられることを国民に保証できることは、経済的・文化的に大きな利点があります。

今年の「世界知的財産の日」のテーマは「IP and Youth: より良い未来のためのイノベーション」です。 私は、知的財産を保護することで、青少年が本来あるべき創造者、革新者、あるいは指導者になることができると信じています。 それは、知的財産権に対する幅広い尊重がイノベーションと創造性を継続的に推進できるような持続可能な未来を築くからです。」と聴衆に語りかけました。

在日米国大使館 レイモンド・F・グリーン主席公使
在日米国大使館 レイモンド・F・グリーン主席公使

WIPO日本事務所 澤井智毅 所長には「特許制度や著作権制度などの知的財産権制度を担当する国連の専門機関であるWIPOでは、毎年4月26日を「世界知的財産の日」と定め、知的財産権制度の役割を学ぶ機会としています。例えば、近年の米国では大統領が知的財産制度の重要性を伝えるために知的財産宣言を発しています。

今日、大きな変化の時代を迎える中で、より良い未来に向けて、この変化を後押しするのは、若者のイノベーティブで創造性に富んだ思考です。皆さんのアイデアを、是非積極的に世の中に発信し、形にしてください。
同時に、他の人が生み出したアイデアやコンテンツに対する敬意を持ち続けましょう。
我々WIPO日本事務所は、イノベーションと変化のための若者の挑戦を、知的財産の側面から強力にサポートして参ります。」とのスピーチを頂きました。

-Video Message-

WIPO日本事務所 澤井智毅 所長
WIPO日本事務所 澤井智毅 所長

ウエスト・サイド・ストーリー 配給元 ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社を代表して目黒 敦 様より「ウエスト・サイド・ストーリーは、世代を超えて人々を魅了し続ける〈伝説の〉ミュージカルを、巨匠スティーブン・スピルバーグ監督が念願の映画化したもので、昨年12月のアメリカでの公開を皮切りに全世界で公開されました。日本でも今年2月11日に公開、興行収入約10億円のヒットを記録し、多くの方から絶賛のお言葉を頂きました。

また本作は、今年のゴールデングローブ賞で、作品賞・主演女優賞・助演女優賞の最多3 冠を獲得した他、先月のアカデミー賞では、アニータ役のアリアナ・デボーズが助演女優賞を受賞しております。数々の映画賞で功績を残した本作は、“伝説のミュージカル”として大きな存在感を見せ、映画界の歴史に再び名を刻むこととなりました。“異なる立場を超えて我々は手を取り合う事ができるのか?”監督のスティーブン・スピルバーグが伝えるメッセージには、社会の分断など今を生きる全ての人間が直面する問題が描かれています。「今の時代だからこそ観て欲しい」普遍的なテーマに共感する皆様に、この映画がスピルバーグ監督の手によって鮮やかに蘇ったその意味を、少しでも感じ取って頂ければ幸いです。」とのご挨拶を頂きました。

ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
目黒 敦 バイスプレジデント&ゼネラルマネージャー 
スタジオ、フランチャイズ・マネージメント(日本)
ミュージック/ライブ・エンターテイメント/DCVI(APAC)

-Video Message-

モーション・ピクチャー・アソシエーション(MPA)
チャーリー・リプキン会長のVIDEOメッセージ

2000年に世界知的所有権機関(WIPO)によって制定された「世界知財の日」は
今年で23年目を迎えました。 JIMCAでは知的財産の推進と保護の大切さについて多くも人に知っていただく機会としまして、今後も上映会を継続していく予定です。

また、著作権と映画に関する知財について理解を深めるための次のインフォグラフィックを作成しました。