2024年ニュース 一覧
- 2024年10月30日 ロケ地紹介ショートフィルム・コンペティション受賞者 決定!
- 2024年10月30日 第37回東京国際映画祭 共催企画 MPAセミナーを開催しました。
- 2024年10月28日 MPAセミナーのプログラム・出演者が決まりました。
- 2024年10月05日 第37 回東京国際映画祭 共催企画 MPA セミナー 開催のお知らせ
- 2024年9月20日 プライム・ビデオ & Amazon MGMスタジオ モーション・ピクチャー・アソシエーションに加盟
- 2024年7月25日 TIFFCOM、MPA、DHU共催による若手映画製作者を対象とした「マスタークラス・セミナー&ピッチング・コンテスト2024」を開催します
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「世界知的財産の日」記念上映会を開催しました 2024年4月25日
モーション・ピクチャー・アソシエーション(MPA)と日本国際映画著作権協会(JIMCA)は、4月26日の「世界知的財産の日」記念イベントとして、米国大使館の後援、世界知的所有権機関(WIPO)日本事務所とウォルト・ディズニー・ジャパンの協力を得て、映画「異人たち」(日本公開2024年4月19日(金))の記念上映会を開催しました。
知財関係の皆様や知財を学ぶ学生たち、アメリカ大使館はじめ6か国の大使館員とご家族等をご招待させて頂きました。
映画上映前のイベントで、伊藤信太郎 環境大臣、エヴァン・フェルシング在日米国大使館 経済・科学担当公使、澤井 智毅 世界知的所有権機関 日本事務所 所長よりスピーチを頂き、多くの人達に知的財産権の大切さを感じて頂きました。
記念上映会のスピーカーと知財を学ぶ学生達
上映前のスピーチとして、伊藤信太郎 環境大臣は、「21世紀において、知的財産は非常に重要な意味合いを持っており、またSDGsとも密接に関係しています。映画とはあらゆる知的財産の結晶です。知的財産を利用して作られている工業製品に比べると、映画作りはそれほど多くの無駄や廃棄物を出しません。さらに、私は映画の社会に与える影響は他の工業製品と比べ1000倍大きく、人々のウェルビーイングにとっても重要だと考えています。本日のイベントを通じて知的財産、映画、SDGsに関する考えが広く行き渡り、世界が一緒になって国際的な問題を解決していくこと、そして調和のとれた平和でSDGsに合致したグローバルな社会ができればいいと願っています」と聴衆に語りかけました。
伊藤信太郎 環境大臣
エヴァン・フェルシング在日米国大使館 経済・科学担当公使は「今年のテーマである「知的財産と持続可能な開発」は非常に重要なものです。 私たちは、開発への取り組みについてよく考え、バランスをとる必要があります。 日本は世界第3位の映画興行収入を誇り、アジア最大のサブスクリプション・ビデオ・マーケットのひとつです。歴史的、文化的な豊かさを考慮すれば、日本は映画を撮影・制作する理想的な舞台となり、映画産業は大規模な雇用を生み経済成長に貢献するでしょう。 MPAがこのイベントを米国のみならず、広く他の在日大使館にも開放し、知的財産保護に関する協力とベスト・プラクティスを共有する機会として活用できるようになったことを嬉しく思います。 在日米国大使館は、モーション・ピクチャー・アソシエーション、日本国際映画著作権協会、日本政府、その他多くの関係者と協力し、知的財産権の保護と執行の促進に努めています。 米国政府を代表し、この重要な政策課題に対する我々のコミットメントを再確認したいと思います。」と聴衆に語りかけました。
エヴァン・フェルシング在日米国大使館 経済・科学担当公使
澤井 智毅 世界知的所有権機関(WIPO) 日本事務所 所長は、「知的財産権制度を担当する国連の専門機関であるWIPOでは、今世紀に入り、毎年4月26日を「世界知的財産の日」と定め、重要性の増す知的財産権制度の啓発に努めております。
例えば、米国を代表するS&P500の企業において、無形資産が企業価値の9割を超えるといわれる今日、同時かつ多重にアクセスが可能な無形資産ゆえ、知的財産制度の重要性は近年、一層高まっております。
無形資産の利用には国境もございません。本日上映の映画も、その原作は「ふぞろいの林檎たち」などで知られる山田太一氏の1980年代の作品であり、国境や時間を越えて、名匠アンドリュー・ヘイ監督が見事にアレンジした名作と聞いております。
知財制度が確立していなければ、こうした素晴らしい無形資産の融合もなかったかもしれません。 日本ではまだまだ知的財産制度が国民に浸透していないとの調査報告もございますが、本日の記念上映会並びに、世界知的所有権機関 日本事務所が「世界知的財産の日」に開催致します記念イベントにより、少しでも知的財産制度が皆様の身近なものとなりましたら幸いです。」とスピーチしました。
澤井智毅 世界知的所有権機関 日本事務所 所長
また、知財を学ぶ学生を伴って映画を鑑賞して頂いた明治大学 今村哲也教授(専門:知的財産法)より「知財を学ぶ学生には、邦画版との比較もできますし、翻案を考える上で大変興味深い学習素材となりました。」とのコメントを頂きました。モーション・ピクチャー・アソシエーションと日本国際映画著作権協会は今後も知的財産権の重要性を啓発すると共に、世界の映画産業の発展と経済成長に貢献していきます。
記念上映会の参加者