日本初!! 映画字幕を違法に作成、アップロードした男性を逮捕!!
(京都府警察本部 サイバー犯罪対策課/伏見警察署)
- 7月52016
京都府警察本部サイバー犯罪対策課と伏見警察署は、7月5日、米国映画協会(MPAA)に加盟する大手映画会社の映画字幕を
違法に作成し、アップロードしたとする著作権法違反容疑で、東京都文京区の男性(54歳)の自宅などを捜索、逮捕しました。
男性は、著作権者である映画会社に許諾を得ることなく、映画の音声部分を日本語に翻訳して字幕を作成したうえ、インターネット上にアップロードしたものであり、容疑を認めています。
映画字幕を違法に作成、アップロードした容疑で逮捕されたのは日本で初めてのケースです。
また、同日、違法に作成、アップロードされた映画字幕を悪用して映画ファイルを作成し、著作権者に無断でファイル共有ソフト ”Perfect Dark” 上に
アップロードした東京都大田区の男性(58歳)が逮捕されました。
当協会では、字幕ファイルが著作権者に無断でアップロードされているサイトを発見、京都府警察本部 サイバー犯罪対策課に取り締まりを要請し、
今回の逮捕となりました。また、違法にアップロードされた映画字幕作品の配給、ソフト発売をおこなっているMPAAメンバー社と連携し、鑑定を行うなど捜査に全面的に協力しました。
映画会社が著作権を有する映画の音声部分を、インターネットサーバ上にアップロードする目的で、無断で翻訳する行為は、著作権法27条の翻訳権の侵害にあたります。
また、それらを映画会社に無断でインターネット上にアップロードする行為は、映画会社が当該映画について有する送信可能化権(同法23条1項)を侵害する行為です。
映画翻訳家協会会長 アンゼたかし様からは、以下の様なコメントをいただきました。
『日本で公開される洋画の日本語字幕版は、配給会社、日本語版制作会社および翻訳者がオリジナル版の意向を最大限に汲み、心血を注いで作り上げたものです。 翻訳者にとってはそのひとつひとつがわが子のようなものです。
観客の皆様には、どうか法律の範囲内で作品を楽しんでいただければ幸いです。』
モーション・ピクチャー・アソシエーション(MPA)アジア太平洋地域プレジデント&マネージング・ディレクターであるマイケル・C・エリスは今回の捜索、逮捕に関して、以下の様にコメントしました。
『これは大変重要な刑事事件です。我々は京都府警察本部サイバー犯罪対策課と伏見警察署の賞賛に値する捜査活動に対して最大限の感謝を表明します。
今回の捜索、逮捕により、日本における最大の著作権侵害の一つである違法字幕の作成、アップロードが減少することが期待されます。このことは、合法的な映画とテレビ番組のオンライン配信を増加に大いに寄与し、教育的なキャンペーンを増加させ、多様な合法的オンラインサービスの利用を促進し、消費者と映画製作者両方の利益につながる事と確信しています。』
当協会は、映画字幕や、映画ファイルなどのインターネット上での違法流通を無くし、自由で健全なインターネット環境を実現すべく、
その有効な手段の一つとして海外違法サイトのサイトブロッキングを推奨するとともに、知的財産の保護を目的にこれからも活動して参ります。
「世界知的所有権の日」記念上映会を開催しました
- 4月262016
日本国際映画著作権協会(JIMCA)は、4月26日の「世界知的所有権の日」の記念イベントとして、米国大使館の後援、20世紀フォックス映画の協力を得て本年度アカデミー主演男優賞、
監督賞他、多数の映画賞を受賞した「レヴェナント:蘇えりし者」の上映会をTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて開催しました。
上映前に、ジェシカ・ウェブスター 在日米国大使館 経済・科学担当公使は「映画「レヴェナント:蘇えりし者」をご紹介できますことを光栄に思います。
「レヴェナント・蘇えりし者」は、WTO世界貿易機関のマイケル・パンク米国大使が執筆した小説を基にしています。パンク大使は、弁護士でもあり、
後に小説にするほどのアウトドア好きでもあります。パンク大使は、自身の米国政府内における立場上、この映画について語ることはできないかもしれませんが、
私がこれをできますことを非常に嬉しく思います。
この映画は、本日のテーマ「デジタルの想像力―文化再考」を、急速に技術が発展を遂げる時代において体現しています。
世界知的所有権の日を記念し、私はこの創造的な産業の経済的意味について考えてみたいと思います。今回の映画に関わった芸術家たちは、
観客の心を開かせ、オープンな議論や対話を促すきっかけを提供しています。それにも関わらず、この映画が公開されてから、まだ1週間も経っていませんが、
既にインターネット上で、この動画を投稿し、映画製作会社に多大な損害を与えた人がいます。
このような行為は、著作権を含む、知的所有権保護の重要性を浮き彫りにします。知的所有権を保護する政策によって、
映画業界における雇用が確保され、次世代の人々がますますこの業界で働くことを望むようになるでしょう。 芸術的な仕事のすばらしさを、
今晩は、この映画自身に語ってもらいましょう。
どうぞ、「レヴェナント:蘇りし者」をお楽しみ下さい。」と満員の聴衆に語りかけました。
また、今回の記念上映会に最新の話題作を提供していただきました20世紀フォックス映画 佐藤英之営業部長が登壇し、
「本年度の記念上映作品に「レヴェナント:蘇えりし者」が選ばれたこと、非常に光栄に思っております。
本作は今年のアカデミー賞で主要3部門を獲得しました。本作で念願のアカデミー賞主演男優賞を獲得した主演のレオナルド・ディカプリオは、
受賞によって名実共に大スターであることを証明しました。
また監督のアレハンドロ・G・イニャリトゥは2年連続で監督賞を、撮影監督のエマニエル・ルベツキはなんと3年連続撮影賞を受賞しました。音楽は坂本龍一が手がけ、
見事に作品に緊張感と重厚感を加えました。超一流の役者とスタッフが手がけた映画史に残る傑作であることは間違いありません。
本作の撮影では当時存在していなかった人工照明は一切使わず、太陽光と火だけを使って撮影を行いました。最高の作品には必ず価値があり、
我々はそれに対して賛辞の対価を払うことで、映画産業は発展してきました。
映画はエンターテイメントです。堅苦しく考える必要はありませんが、ルールやモラルに反する方法での視聴は、
誇りをかけて仕事をしている製作者達を悲しませることになるのではないでしょうか。どうかそのような方達を周りで見かけたら、
「良くないことだよ」と一緒に考えて頂ければと思います。
本作は、すばらしい成績でオープニングしました。ご家族やご友人達にも、このGW期間中に見るべき一本として薦めて頂ければ幸いです。」
とのスピーチを行い、「レヴェナント:蘇えりし者」の見どころを紹介しました。
2000年に世界知的所有権機関(WIPO)によって制定された「世界知的所有権の日」は今年で16年目を迎えました。
JIMCAでは知的財産保護の大切さについて多くの人に知っていただく機会としまして、今後も上映会を継続していく予定です。
* 在日米国大使館 ジェシカ・ウェブスター公使、20世紀FOX映画 佐藤英之営業部長
世界知的所有権機関(WIPO)によって知的財産が日常生活で果たす役割についての理解を深め、 発明者や芸術家の社会の発展への貢献を記念するために、2000年に制定した記念日です。 世界中で知的財産権の重要性を啓発する行事が開催されています。
「世界知的所有権の日」記念上映会を開催します
- 4月102016
日本国際映画著作権協会では4月26日の「世界知的所有権の日」を記念して、TOHOシネマズ六本木ヒルズにおいて、4月26日(火)に
『レヴェナント:蘇えりし者』の記念上映会を実施いたします。
同日は米国大使館からの来賓によるスピーチ(予定)などを行います。
ご興味のある方は下記の映画情報サイト等よりご応募ください。
・映画.com
・シネマカフェ
・ぴあ映画生活
・シネマトピックスオンライン
・allcinema ONLINE
・MOVIE Collection
ファイル共有ソフト 「Perfect Dark」 を使用した洋画作品の違法アップローダーを逮捕
(群馬県警察本部 生活安全企画課/富岡署)
- 2月222016
群馬県警察本部 生活安全部 生活安全企画課 サイバー犯罪捜査室と富岡警察署は、2月18日、著作権違反の容疑で男性を逮捕しました。
逮捕されたのは、埼玉県上尾市の38歳の男性で、米国映画協会(MPAA)に加盟する大手映画会社の作品の映画ファイルを、「Perfect Dark」を使用して違法に送信可能化した著作権法違反容疑で逮捕されました。男性は容疑を認めているとのことです。
なお、この事件は、下記、警察庁、及び不正商品対策協議会の発表の様に、警察庁主導による 『ファイル共有ソフトを使用した著作権法違反事件の一斉集中取締り』 の一環となっています。
当協会では、MPA加盟映画会社の作品の映画ファイルを違法にアップロードしたこの事件に関して、鑑定書を提出するなど取締りに協力して参りました。
当協会は違法なアップロード、ダウンロードを無くし、自由で健全なインターネット環境を実現すべく、これからも努力して参ります。
ファイル共有ソフト 「Share」 を使用した洋画作品の違法アップローダーを逮捕
(栃木県警察本部 サイバー犯罪対策室/真岡署)
- 2月222016
栃木県警察本部 生活安全部 生活環境課サイバー犯罪対策室と真岡警察署は、2月17日、著作権違反の容疑で、千葉県柏市の38歳の男性を逮捕しました。
男性は、米国映画協会(MPAA)に加盟する大手映画会社の作品の映画ファイルを違法に送信可能化した著作権法違反容疑であり、男性は容疑を認めているとのことです。
なお、この事件は、下記、警察庁、及び不正商品対策協議会の発表の様に、警察庁主導による 『ファイル共有ソフトを使用した著作権法違反事件の一斉集 中取締り』 の一環となっています。
この男性は、栃木県警察本部 サイバー犯罪対策室のサイバーパトロールにより違法行為が発見され、当協会は鑑定など捜査への協力をおこなっていました。
違法に映画の著作物をアップロード、ダウンロードする行為は、著作権法違反であり、決して許される行為ではありません。刑罰が課せられるだけでなく、損害賠償の対象になる可能性もあります。
映画は正しく楽しみましょう。
ファイル共有ソフトを使用した著作権法違反事件の
一斉集中取締まりの実施について
- 2月222016
不正商品対策協議会(ACA) 一般社団法人 コンピュータソフトウェア著作権協会 (ACCS) 一般社団法人 日本映画製作者連盟 (MPAJ) 一般社団法人 日本映像ソフト協会 (JVA) 一般社団法人 日本音楽著作権協会 (JASRAC) 株式会社 日本国際映画著作権協会 (JIMCA) 一般社団法人 日本レコード協会 (RIAJ) BSA|ザ・ソフトウェア・アライアンス(BSA) |
警察庁から不正商品対策協議会(ACA)に入った連絡によると、全国の29府県警察は、ファイル共有ソフトを通じた、 映画、音楽、アニメ、漫画、ビジネスソフト等の著作権法違反事件について、平成28年2月16日から18日までの間に一斉集中取締りを実施し、 93箇所を捜索、44人を検挙(2月19日午後3時現在)しました。
このうち、ACA加盟団体に係わる事件概要につきましては、下記に記載した各団体にお問い合わせいただくか、 各団体ホームページをご参照ください。
ファイル共有ソフト等を使用した著作権法違反の一斉集中取締りは、平成21年の初実施から今回で7回目となります。 このように、同種事犯の効果的な取締りが継続されてきました。
なお、ACA会員の各団体では、このほかに「ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害対策協議会(CCIF)」が実施する啓発メールの送付活動にも参加しており、 ファイル共有ソフトのネットワークに著作権を侵害するコンテンツを公開している個々のユーザーに対して、 ファイルを削除するよう求める活動を行っています。
ACAは今後とも、警察庁をはじめ関係各省庁と緊密に連携しつつ不正商品の排除と知的財産の保護に向けた活動を推進してまいります。
【参考1】
■不正商品対策協議会 (ACA:The Anti-Counterfeiting Association)
URL:http://www.aca.gr.jp/
【参考2】
■警察庁 広報
「ファイル共有ソフトを使用した著作権法違反事件の一斉集中取締りの実施について」
URL:http://www.npa.go.jp/cyber/warning/h28/H280219.pdf
■警察庁 平成19年度総合セキュリティ対策会議報告書
「Winny等ファイル共有ソフトを用いた著作権侵害問題とその対応策について」
URL:http://www.npa.go.jp/cyber/csmeeting/h19/pdf/pdf19.pdf
■ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害対策協議会(CCIF)
URL:http://www.ccif-j.jp/
■各事件について
・コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)
URL:http://www2.accsjp.or.jp/
広報担当・太田 電話:03-5976-5175
・日本映像ソフト協会(JVA)
URL:http://www.jva-net.or.jp/
広報担当・高木 電話:03-3542-4432
・日本音楽著作権協会(JASRAC)
URL:http://www.jasrac.or.jp/
広報担当・北沢 電話:03-3481-2164
・日本国際映画著作権協会(JIMCA)
URL:http://www.jimca.co.jp/
広報担当・村上 電話:03-3265-1401
・日本レコード協会(RIAJ)
URL:http://www.riaj.or.jp/
広報担当・丹野 電話:03-5575-1305
■本ニュースリリースに関するお問い合わせ:
・一斉取締りについて(不正商品対策協議会/ACA事務局)
日本映像ソフト協会 広報担当・高木 電話:03-3542-4432