日本国際映画著作権協会-JAPAN AND INTERNATIONAL MOTION PICTURE COPYRIGHT ASSOCIATION,INC.-

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映画著作権について

Content Theft

著作権法は、映画をはじめ、テレビ番組、芸術作品やその他の製品を製作した者などに、販売、認可、またはその他で自ら製作した作品を 使用することに対し、専有権を与えることで製作者の権利を保護しています。 映画やテレビの場合においては、これらの法律は製作された作品を保護することで、それらの製作を支える舞台美術スタッフや コスチュームデザイナの他、メイクアップアーティスト、脚本家、役者、監督など、何十万人もの方々の生活を守っています。

MPAは、公的機関から民間団体まで、世界中の利害関係者と連携を図り、消費者の皆様の画期的な選択肢の拡大につながるよう、 健全かつ実用的な解決法を追求すると共にコンテンツ保護対策を実施する一方、これらの素晴らしい発案、情熱、 そして独創的なビジョンを持つ全ての方々の権利保護に取り組んでいます。 コンテンツ窃盗が映像業界に被害を与え続けていることが、 様々な領域で深刻な経済影響をもたらしているため、そのような努力は必要不可欠です。また、このような損失は投資に対するリターンを 減少させるだけでなく、クリック一つで正規版の映画が利用できるような便利なオンライン・マーケットプレイスの開発をも阻害しています。

様々な形を持つコンテンツ窃盗に対しては、更なる対応策を講じることは不可欠であり、それを防止するためには全ての方々に協力して頂く必要があります。

コンテンツ窃盗の種類

劇場盗撮型の窃盗

新作映画の著作権侵害の約90%は、その出所をたどると、コンテンツ泥棒がデジタル録画機器を使用して実際に映画館のスクリーンから「画像」、 及び・または「音声」を盗んでいるのです。劇場盗撮型の窃盗は、映画界が直面する最も悩ましい問題の一つです。 劇場盗撮によるたった一つの複製品から0莫大な量の複製品が作成される他、インターネット上の拡散により、何百万もの違法ダウンロードが もたらされます。そのことによって、映画がリリースされた直後にも関らず、何時間もしない内に世界中の街かど市場で密造され、 正規販売店から購入、または合法的にレンタルできるより以前にそれらの映画が視聴可能になってしまいます。 世界中の映画施設や映画館の所有者達は現在、盗撮を防止するために映画館におけるセキュリティや監視を著しく高めています。

MPA及びそのメンバー達は、映画館における不正録画のようなコンテンツ窃盗が着実に撲滅されると同時に、人々にコンテンツ窃盗やそれらの 行為がもたらす影響の重大さについて、意欲的に広報活動を行っています。現在アジア太平洋地域において、カムコーダーによる不正録画の行為を 減らすための対策とは:

ピア・ツー・ピア(P2P)による侵害

ピア・ツー・ピア(P2P)ネットワークは、インターネット利用者が、個々のコンピュータ(ピア)同士でのデジタルファイルの 交換・共有を通して、(1)ほかのユーザがコピーできるように自分のコンピュータにファイル(映画や音楽など)を保存し (2)他のユーザのコンピュータに保存されたファイルを探し、(3)ファイルをそっくりそのままコピーしたものをコンピュータから コンピュータへ移すことを可能にするシステムです。P2P技術自体は違法ではなく、多くの合法的な目的で使用するのに役立つものですが、 残念なことに著作物をインターネットで非合法にやり取りするのに、この技術が大いに利用されています。
少数の「友達」同士の間だけで自分のファイルが交換・共有されていると思っている人もいるかもしれませんが、こうしたファイルは、 同じP2Pネットワークに加わっている世界中の何百万人もの人たちがアクセスすることが可能なのです。

違法なP2Pサイトを利用して映画をダウンロードする場合、それはしばしば違法コンテンツを配信していることにもなります。 というのは、ほとんどのP2Pネットワークでは、デフォルト設定になっていて、ネットワークからファイルをダウンロードしている人は、 同時にファイルをアップロードしていることにもなり、そのため、同じグループのほかのピア(コンピュータ)にさらに違法コピーを 配信していることにもなるわけです。

著作物をP2Pネットワーク上でアップロードしたり、ダウンロードしたりすることは、法律を侵犯しているだけでなく、 危険なコンピュータウィルスや、スパイウェア、うっとうしいポップアップ(アド・ウェア)の標的になるばかりか、潜在的に自分のコンピュータと 個人情報を、見ず知らずの他人に開示してしまうことにもなりまねません。
他人に自分のコンピュータ上のファイルへのアクセスを許してしまうことが、銀行やカード情報・写真や住所、電話番号などの情報にも同時にアクセスを 許してしまうことであり、自分と自分の家族を重大な危険にさらすかも知れないのです。

ストリーミング侵害

インターネット市場の細分化に伴い、今日ストリーミング・サイトやサイバーロッカーは、違法行為の温床として、その勢力を増しています。 ストリーミングは非合法ファイルのダウンロードを伴わず、非許諾の著作物である映画・テレビコンテンツを、利用者がいつでも見たい時に 見られるようにするものであり、インターネット上のコンテンツ侵害の形態の一つです。

消費者がストリーミング・コンテンツを合法的に見ることのできるサイトはたくさんありますが、違法ストリーミング・サイトで、その運営者が 利用者に対して、「月極料金」や「有料会員」の勧誘、あるいはその他の形で違法コンテンツに対する支払いを求めることも少なくありません。 こうしたサイトでは、しばしば、映画・テレビ番組の不正コンテンツのストリーミングと一緒に、合法的な商品やサービスの宣伝を掲載していることが あります。このような宣伝には、有名な映画製作会社や配給会社の商標やパッケージ写真が使われていたり、映画のあらすじや登場人物の配役リストが 載っていたりすることがあるかもしれません。 こうした違法ウェブサイトのサイト運営者は、わざとこうした技巧を使って、消費者をだまし、そのサイトは合法であると信じ込ませます。 これが、彼らの金儲けの手法なのです。これは詐欺であり、窃盗以外のなにものでもありません。

ビデオコンテンツのストリーミング・サイトを訪問するときには、下記のご注意を思い出して、自分の好きな映画やテレビ番組を見るのに、 そのサイトを利用するかどうか判断してください。

光ディスク窃盗

光ディスク窃盗は、「ブートレッギング」(密造)とも呼ばれ、ハードコピーあるいはディスクの形で、映画を違法に製造・販売と頒布の両方 あるいはどちらかをすることを意味します。こうした行為は、綿密な作戦の下で行われることがあり、まず映画のDVDやブルーレイディスクを 非合法で複製(海賊版の制作)し、それを海賊版販売者に頒布して、海賊版販売者は路上などで売ります。こうした一連の作業は、麻薬の密売や 人身売買と同じ組織犯罪ネットワークによって行われていることが多いことが、明らかになっています。また、自宅で、あるいは職場ですら 行われている小規模なものもあります。こうした違法品の販売は、サイト上で、インターネット・オークションで、メールを通して、路上の露天商に よって、世界中のフリーマーケットでと、場所のいかんをといません。

映画フィルム窃盗

違法コピーを作る目的で、フィルムプリント(35ミリまたは16ミリ)あるいはデジタルファイルを映画館・フィルムデポ・宅配便など産業関係の施設から 盗むこともまた、重大な著作権侵害形態の一つです。 このような窃盗では、高画質のコピーを複製できることから、それをマスターとして、さらに多くの 複製版が作成され、無断で頒布されます。 幸い、MPA加盟会社の警備対策強化により、この種の窃盗はまれです。MPAでは加盟会社に代わって 製作施設およびポスプロ施設の警備調査を定期的に行い、 窃盗防止効果の高い対策を指導しています。

スクリーナー窃盗

映画の違法コピーは試写会やマーケティング目的で使われる「スクリーナー」と呼ばれる合法的な先行版から作られることもあります。 映画フィルム窃盗と同様、この類の窃盗は、まれに存在します。ハリウッドの映画会社は、毎年何百、何千本ものスクリーナーを発送しますが、 漏洩することはほとんどありません。しかし、残念なことに、海賊版映画の元となったのが、スクリーナーと判明することもあります。 スクリーナー漏洩対策として、各映画製作会社では、自社のデータベースに登録された住所を年に1度チェックし、スクリーナーが確実に新しい住所に 配達され、本来見てもらうべき人のもとに必ず届くよう図っています。